第31回日本脳神経超音波学会総会

会長挨拶

この度、2012年6月28日から30日に第31回日本脳神経超音波学会総会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。

脳神経超音波検査は大泉門が開いている新生児・乳児では鮮明な脳画像を得ることができ、被爆もなく鎮静も不要でベッドサイドで繰り返し行えるきわめて有用な検査です。このため、私は四半世紀以上に亘り小児の脳エコー検査に携わってきました。本学会にも第8回から参加して、いろいろなことを学ばせていただきました。さまざまな領域の医療関係者・技術者が集い、各科に限定しない横断的な本学会では、日頃得られないいろいろな知識や技術を学ぶことができます。

今回のテーマを「領域を超えた脳神経超音波の進歩」としました。機器の技術的進歩や超音波を用いた診断・治療法の進歩の中には、領域を超えた有用性があります。皆の英知を結集し、さらなる脳神経超音波の進歩を実現することを目指す必要があると思います。

組織の歴史は、30年が1つの単位と言われています。それは世代交代がおこり、社会生活の変化やいろいろな技術改革もおこるためだと考えます。本学会も30年を経て、まさに新しい1年が始まろうとしています。その新しい幕開けの総会の開催を、初めての小児科の会長に託していただいた諸先輩がたの勇気と決断に敬意を表すると同時に、その期待を裏切らないよう、誠心誠意努力してまいります。今後も皆様とともに、脳神経超音波の進歩に少しでも貢献できれば幸いです。

さいたま市は東京からローカル線でも僅か30分で着く、交通の便が良い地です。サッカーファンならJリーグ観戦、鉄道ファンなら鉄道博物館見学の楽しみがあります。また、学会場のそばにある氷川神社は2000年以上の歴史があり、うっそうとした木々に囲まれた参道は2㎞にもわたり、気分転換に散歩されるのもよいでしょう。私のように無趣味であれば、どっぷりと学会に参加していただき、知識を育んでいただきたいと思います。参加者の懇親の場も設ける予定です。

皆様の参加を心よりお待ちしています。

ページトップへ